ひとりのための

辛いこともあったけれどボンヤリなので結構平気です。アイドルとか趣味の話とかその他もろもろの日記です。

井手ちよの「もうすぐ高校生活」を聴いた

3776の井手ちよのちゃんのソロプロジェクト「もうすぐ高校生活」を聴きました。
内容はアルバムのタイトル通り、
井手ちよのちゃんが高校生になって「もしギャル子になったら!?」や「もしサブカル女子になったら!?」など9通りの「もしも」の高校生活がテーマとなったコンセプト・アルバムです。
1曲目が1年生1学期、2曲目が1年生2学期といった構成になっています。

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もうすぐ高校生活

もうすぐ高校生活

このアルバムは作詞がいい曲が多い、という感想です。
バントでドラムをしてるイケメン女子がテーマの「授業は今日も」のサビの歌詞を例にあげますが

授業中、昼寝している君の 背中はとても淡く
授業中、昼寝している君の 背中を照らす冬の午後
眠い陽射しに溶けて
消えちゃいそうな君の背中 見ていた


この曲は、1年生のころは仲良かったのにバントを始めて疎遠になってしまった男子に向けた唄です。
冬の眠くなるような午後の授業中に、あまり喋る回数の少なくなった君を見つめているイケメン女子の心情を歌っているのが上のサビなのですが、まず背中を「淡く」と表現してる所。ここがすごい良いです。
この「淡く」は冬の陽射しの光が「淡い色」だという意味もあるけれど、「淡い恋心」という意味もあり、2つの意味が掛かっているんですよね。
詩の前後関係を見ると冬の陽射しに照らされた背中の方に焦点が当たっているように見えますが、前後関係がなく埋めれられたように隠された恋心のほうがインパクトがあります。

また、歌詞の口調というか文体がぶっきらぼうで硬派な感じなのもポイント高い。上手く言えないけど「~とても淡く」と「~冬の午後」の所は逆のほうが自然じゃないですか?こういう逆から読む倒置法のような言い回しはサバサバした男っぽい言い回しな印象を受けます。
心の中では冷静に客観的に見れてるけど、いざ口に出すと混乱して「変な気持ちになっただろぉ、、、お前の背中見てたらなぁ!」ってうろたえて口答えするキャラクター性が目に浮かんできて大好きになりそうで身悶えします。一言で現すと「かわいいよちーちゃん」になります。


個人的にオススメは、上で挙げた「授業は今日も」の他に「台風一過」「さらば高校生活」の2曲。
特に「さらば~」のほうは「授業は今日も」を作詞した黒田明日香さんが作詞作曲しているのでオススメです。

切れかけた蛍光灯が夜の裏道に点滅している

点いたり 切れたり

力なく繰り返される滅びへの哀しい拒み

明かりさえ明るいまま終れないのか

ガラス管の両端はすっかり黒ずんでいる

灯りがが明かりである時の明るさには

気づかず通り過ぎてきたわたしが

今初めて消えかかる街灯を見上げている

もう点滅し始めたかもしれない

さまざまな存在に目を向けて

そこには

恋もあり父母の姿もあって……

「灯りが明かりである時の……」の下りがいい。

現代詩入門 新版

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