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ひとりのための

辛いこともあったけれどボンヤリなので結構平気です。アイドルとか趣味の話とかその他もろもろの日記です。

さくら学院の舞台「秋桜学園合唱部」を見てきた話

もうずい分前の話になるけれど、今年8月末から9月初旬まで公演していた成長期限定ユニットさくら学院の舞台「秋桜学園合唱部」の感想を。

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今回はこの作品の気に入った所の話を、ひどいネタバレはない程度に振り返りたい。
詳しいあらすじはここや、ナタリーの記事を読んで下さい。
『秋桜学園合唱部』

natalie.mu

いやもう本当に素晴らしかった。脚本と演出の完成度の高さ、まり菜、日向の卒業生や現メンバーの頑張りなどすべてが約70分の舞台に集約されていてすごい!
アイドルにとって一番忙しい夏の時期によく彼処まで仕上げて来たよね!と感謝の土下座をいくらしても足りないくらい良かった!

ストーリーをかいつまんで言うと、よくあるシンプルな廃校もの。廃校寸前の学校に転入生がやって来た…みたいなやつ。
ミュージカル調で、さくら学院父兄なら馴染みの深いであろうあの自己紹介曲や、仰げば尊しなどライブでのレア曲を挟むなど、舞台に馴染みのない自分のような人でも物語に入りやすい工夫がされていて、そこは流石さくら学院だなと関心しました。あとは感動できる内容です。
下手な説明はここまでで、ここからは舞台のお気に入りポイントでも。。

「FRIENDS」

この作品は「生徒会長」倉島颯良が演じる神崎葵と「MC委員長」黒澤美澪奈演じる百合沢七海の2人が主人公の作品です。
規律を守るきびしい委員長タイプの葵と、自由な言動で派手に目立つ七海、という個性の強い中等部三年の2人の友情を主に描いています。
途中「FRIENDS」の歌詞を連想させるシーンもあったりして、そのシーンが心憎いほど素敵。それは1番のBメロ~サビの歌詞で、この部分は一番のテーマとも言えるんですが、それをキャラクターの行動で体現しているからすごいんですよね。テーマを、セリフだけでなく、セリフに加えてキャラクターが行動を起こすプラスアルファがあるから「君のおかげで私は変われたよ」って信じづらいメッセージに説得力が生まれます。
だから自然と、自分のような捻くれた性格の人間の心にも響かせると思うし、何より勢いがあって好きです。

Baby girl
どんなときも 大切なもの
それは「友達」だって言えるような 私にしてくれて
ありがとうね Thank!Oh, my friend

さくら学院 - FRIENDS http://j-lyric.net/artist/a054add/l028297.html

「FRIENDS」はさくら学院の初期メンバーが全員在籍していた2011年度に発表された曲ですが、この舞台では曲の世界観を2011年度とは違ったアプローチで表現しています。2011年度の「FRIENDS」のMVではメンバーの一人ひとりが他のメンバーへ手紙を朗読する形で表現していましたが、この舞台では全員が葵と七海の2人の物語を描くという、一つのゴールを目指して表現してます。
まあそれが劇というものなのですが、一つの目標を目指すことが初期メンバーが全員卒業した、新しいサイクルへの転換期にある今のさくら学院に必要なものなんだろうと理解しました。

いちばんのお気に入りポイント

正直このエントリはこれを言及することが一番の原動力になったことを先に告白しておきますが、秋桜学園でいちばんのお気に入りは華乃ちゃんと爽葉香ちゃんの描き方です。(華乃ちゃん推しでどうしても書きたかった…)
藤平華乃と吉田爽葉香の2人は小等部の同学年で昨年度、同時期に加入したメンバー。なわけですが、本作ではほとんど接点がないままラストを迎えました。
普段は仲がいい2人も劇中では、いつも明るく3人組でワチャワチャしてる華乃と対象的に、しずかで一人行動が多い爽葉香、と正反対なキャラクターのせいで絡みが少ない。数少ない接点もメインストーリーとは関係ない所だったり、クライマックスの前ドタバタした1シーンの目立たない絡みなど僅かな時間だけ…本当に少ない…!
でも、それが逆に良かった。

接点がないのに何故かというと、先ほど言及した1シーンのちょっとした演技で友達になるから。
中等部三年の2人の場合、長時間スポットライトが当たりドラマティックに友情が成立しているのとは対象的に、小等部の2人は物語とは関係のない1シーンの目立たない絡みで、あっさりと友達のきっかけをつかみます。(そのきっかけがラストに繋がるんですが…ネタバレになるので省略)その中3と小等部の「友情の成立」がコインの表と裏のように対比していて面白い。

舞台を観劇している中で、正反対なせいで接点のない二人のキャラクターには、わだかまりがあるのを感じていましたが、その一瞬でわだかまりが溶けて消えてしまったように感じました。 つい、後でどうやって仲良くなったかを会話を想像してしまいますw
華乃から「仲良くなろう」と喋りかけたか…とか、たっぷり妄想の余地があるのも良い。

自分がこれまで説明してきたことに気が付いたのは舞台のラストシーンを観ている時。ラストシーンを観ている最中、華乃とそよの1シーンの演技の思い出して、その意味に気付いたあとは、既に潤んでいた僕の涙腺は強制的に決壊してました。公演後も涙が止まらないのは初めてだった!!(小並感)
その日の公演が終わり、一人帰路の新幹線でも「色んな友情があっていい」「中三の2人と小等部の2人の友情も同じ重さだよな」「華乃ちゃんとそよちゃんダンス上達してた」と考えがコンコンと湧いて出て不思議な感覚でした。
とことんマイペースなのが2人らしく好き。この濃縮された1シーンが私的この舞台のハイライトだと思います。

さいごに

尺の都合か2~3点ほど描写の足りない所があった気がしましたが、テーマに深く関わらないとみるやバッサリとカットする、その判断に演出家さんの力量の高さを感じました。今回の舞台ではすばらしいスタッフが脇を支えていたと思います。
7月はじめ舞台の話をLoGiRLで聞いたときは不安で仕方なかったですが、予想の遥か上を超えた演技を見せてくれたさくら学院の新旧メンバーとアミューズの黒嵜 菜々子ちゃんは本当尊い。
特に主演の2人は公演中一番成長したんじゃないかと断言できる演技でした。颯良ちゃんは冷血漢から等身大の中学生への変化という難しい役柄を演じきっていたし、美澪奈ちゃんは自分の持ち味を全面に押し出してまさに主人公という風格だった。
でも、最後はさくら学院の全員が最高となるのが不思議。秋の学院祭がただ楽しみです


さくら学院 初の本格舞台「秋桜学園合唱部」ダイジェスト